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我妻由乃はヤンデレじゃなかった!? [未来日記]

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表紙.jpg

マンガ「未来日記」にハマっています。正確には、ヒロインの我妻由乃にハマっています。

ヤンデレの定義が「相手を愛するあまり、理不尽にも相手に迷惑をかけたり傷つけたりすること」ならば、由乃はヤンデレではない! と断言します。
いや、そういう部分もないとは言えないけど(断言しておいて…)。

実は、未来日記の由乃には、マンガ本編で解説される「正体」と、マンガではあえて解説されない「裏設定」がある、と僕は思います。

マンガ内で解説される由乃の正体
・実は1周目世界からタイムリープしてきた。
・襖の死体の一つは、由乃自身(2周目由乃)だった、など。


マンガ内で解説されない、由乃の裏設定(←僕が勝手に思っているだけですが!)

①由乃はユッキー(天野雪輝)の命を守るために常に最善を尽くしていて、ヤンデレ的エゴで行動したことは一度もない。
 また、ユッキーの命を守っていたのは、由乃ただ一人だった。

②由乃はユッキーにとことん従順で、ユッキーの命令ならどんな理不尽なことでも、一度も逆らったことがない。

③にもかかわらず、作者・えすのサカエさんは意図的に、由乃がヤンデレ暴走娘みたいに誤解を受けるよう描いている。

(この裏設定が有効なのは、11巻51話までです)


この3つの裏設定、どう思われますか?

「ええっ、由乃ってヤンデレじゃないの?」
という声もあれば、
「そんなこと、読んでいたらわかるよ。何を今更」
という声もありそうです。

僕自身は、未来日記を1回読んだときは、「由乃はユッキーのことになると周囲が見えなくなるヤンデレだな~」と思っていました。
それが、2回、3回と繰り返し読むことで、上記の裏設定に気付いたのです。
それに気づいて、僕の中で未来日記は「面白いマンガ」から、「人生ベスト1のマンガ」に飛躍しました。


ということで、僕が考える由乃の裏設定、「由乃はヤンデレではない!」を論証していこうと思います。

第一回目は、裏設定1の
「由乃はユッキーの命を守るために常に最善を尽くしていて、ヤンデレ的エゴで行動したことは一度もない。
 また、ユッキーの命を守っていたのは、由乃ただ一人だった」についてです。


★「ユッキーの命を守ること」を唯一の目的とすると、由乃が常に正しかった。
由乃の行動を見ていると、「ユッキーを自分のものにしたい」というヤンデレ的エゴと思われるシーンが数多く登場します。
例えば、ユッキーが日野日向などと友人になることを極端に嫌がったり(4巻28ページ)、ユッキーを監禁したり…(6巻36ページ)。
由乃自身、ユッキーを独り占めしたいという思いを持っていることは、間違いないと思います。

それでも、実は由乃は、自分の恋心のためにユッキーの邪魔をしたり、騙したりしたことは一度もない、と僕は思います。
それは、各エピソード(日記所有者たちとの戦い)をよく読んでいくと理解して頂けると思います。
由乃の行動は、常に「ユッキーの命を守ること」を第一としています。

由乃の行動を理解するうえで、とても重要なこと。それは…。

由乃は1周目世界で、同じ殺人ゲームを経験しています。
だから、由乃は日記所有者のことはあらかじめ、相当知っていた。
例えば、由乃は6th(春日野椿)がユッキーに「あの女は駄目よ」と吹き込まれていた時、「殺すわよ!?」とヤンデレの嫉妬全開のような脳内セリフを言っています(2巻80ページ)。
しかし、由乃は6thがユッキーを騙して殺そうとしていることを知っていました。
ユッキーを守るために、本当はすぐにでも6thを殺したかったはずなのです。
そうしなかったのは、ユッキーに気を遣い、ユッキーの意志を尊重していたからです。
案の定、ユッキーはあっさり6thの罠にはまりますが、由乃はユッキーを責めるどころか、身を挺してユッキーを守ります。

由乃はユッキーの母親に気に入られなかったら、母親に対して刃物を使うつもりだったという描写「道具を使わずに済んだもの…」(3巻82ページ)がありますが、あれはヤンデレ的エゴのためではありません。
由乃がユッキーの家に出入りできなければ、ユッキーを守れない(この時は5thの攻撃から)からです。

また、秋瀬或や日向たちが8th(上下かまど)を庇おうとしているシーンでは、由乃はまるで悪役のように描かれていますが(11巻40ページなど)、そうではありません。
未来日記ゲームは、最終的にただ一人しか生き残ることが出来ません。
日向たちは一見、ヒューマニズム的なことを言っていますが、結局は8thを助ける=ユッキーは死ぬ、なのです。
だから、由乃は8thや秋瀬に対して全く容赦しなかったのです。

そして、悪名高い監禁シーンですが、ここでもやはり、由乃の第一優先はユッキーの命なのです。
ユッキーの命が危険にさらされるのはいつも、ユッキーが由乃の言うことを聞かず、他の人(日記所有者や友人など)を助けようとする時です。
だから、由乃は廃ビルを使って要塞を築き、そこにユッキーを匿い、更に何があっても(たとえ身内を人質にとられても)ユッキーが敵の前に身をさらすことがないよう、鎖でつないだのです。

鎖でつなぐことで、何があってもユッキーは部屋の外に出られないことが確定します。
(鎖はかなり長さがあり、ユッキーが椅子に拘束されていたわけではないことに注目してください)
そうなると他の日記所有者は、ユッキーを倒すためには、由乃の要塞に赴かざるを得なくなります。(実際、7thの二人が乗り込んできた。6巻122ページ)
由乃は要塞に罠を張り巡らせ、卓越した白兵戦闘力で、全ての日記所有者をやっつけるつもりでいたのでしょう。
もちろん、由乃はユッキーと一緒に戦うつもりでいたのです。
(高坂が部屋に飛び込んできたとき、由乃はすぐにユッキーに携帯を手渡しています。6巻94ページ)

由乃が両親の死体の頭部を持ってきたのは、もう家には帰らず、この要塞をまさしく二人の「最後の砦」にする覚悟だった表れです。
だから、ユッキーを監禁したのは、ユッキーを独占したいという気持ちもあったにしろ、第一優先はやはり彼の命を守ることだったのです。

あと、由乃の一見ヤンデレらしい考えが現れる場面として、日向にカッターを突き付け「ユッキーこの女を好きになるかも知れない…殺さなきゃ」と言うシーンがあります(4巻186ページ)。
しかし、これも単なる由乃のワガママではないのです。
あの場面で、日向は犬を差し向け、今まさにユッキーを殺そうとしていた。
こんな女と友達になれば、いつまたユッキーを裏切ったり、足かせになったりするかわからない。
(実際、後日そうなった。9巻173ページ、11巻24ページ)

由乃は、本当にユッキーを守れるのは、未来日記を知り尽くしている自分だけと確信していた。
だから、ユッキーが他の女や友達を信用して自分から離れてしまうと、ユッキーの命が危ないと考えていたのでしょう。

「ユッキーの命を守る」という観点で考えるなら、最初から由乃に従うことが、常に一番合理的で正しかった。

これが、全てのエピソード(日記所有者との戦い)に貫かれている真実だと思います。
そして、この真実が、由乃はヤンデレエゴイストではなく、常に「ユッキーの命を守り抜くこと」を第一に考えていたということを証明しているのです。

これほどまでに、誠心誠意、ユッキーのために身を挺して頑張っているのに、ユッキーにも、秋瀬などにも、酷い言われようをされる由乃が可哀想でなりません…。


★ユッキーの命を守っていたのは、由乃ただ一人だった。

一見ユッキーのために活躍しているように見える秋瀬さえ、ユッキーの命を守れていませんでした。

初登場の時のコインゲーム(4巻95ページから)は、頭脳戦で勝利したようにも見えますが、あの勝負の本質は運任せです。
途中で由乃の携帯を奪われるなど、運次第ではユッキーと由乃の命が危なかった。
そもそも由乃の言うとおり、皆を見殺して離脱するか、最初から日向たちと馴れ合わないという選択が、ユッキーの命を守る観点からすれば最善だったのは明らかです。(ユッキーたちは日向の罠にはまっていたのですから、見殺すも何もないのですが)

ユッキーを由乃の監禁から助け出した時(6巻118ページ)は、その後7thとの戦いで秋瀬の作戦は完全に空振りに終わり、由乃がいなければユッキーは殺されていたかも知れなかった。
もし、由乃がユッキーを監禁していた要塞で7thを迎え撃っていたら、おそらく由乃は7thを始末していたことでしょう。

更に、秋瀬はユッキーと由乃が11th(ジョン・バックス)、8thを殺そうとしている時、何度も邪魔をしている。
未来日記ゲームでは、最終的に一人しか生き残れないことを知っているのに…。

ただし秋瀬は、由乃こそがユッキーにとって最大の敵になると考えていた。
だから由乃を調査し、ユッキーを由乃から引き離すことに全力をあげていた。
11巻52話以降の展開を見ると、結局秋瀬の洞察が正しかったことになるのですが…。

他にも、ユッキーが由乃以外の人に守られているかのように見える場面として、ユッキーが9th(雨流みねね)と地雷原で戦う時、4th(来須圭吾)が援護射撃をするシーンがあります。(1巻192ページ)
一見、4thがユッキーを助けているようですが、そうではありません。
4thのターゲットは元々9thで、これは9thを倒すためにユッキーを利用しているだけなのです。
実際、少し前の場面では、4thは9thの言いなりになって、ユッキーに銃を突き付けていました。

また、9thがユッキーを助けようとする場面もありましたが、5巻ではユッキーが自力で4thを倒し、9巻では自爆しても金庫を開けることができませんでした。

つまり、何が言いたいかというと…。

ユッキーの命を本当の意味で守っていたのは、由乃ただ一人だけだった、ということです。

ラスト.jpg

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